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はじめに     Read in English

米国東インド艦隊司令長官ペリー提督の来航が幕末当事の日本人にとって一大事であったことは、残された大量の版画やかわら版、そして文書などの記録から伺える。 現在でも日本史の教科書に必ず載るような「歴史的事件」という認識が広まっているが、アメリカの学生はこの出来事をどのように捉えているのだろうか。

このウェブサイト「ペリーの日本遠征:ビジュアルな歴史」は、ブラウン大学のジョン・ヘイ図書館に所蔵されていた絵巻物についての考察とデジタル化から始まり、他の版画やかわら版、学生のエッセイ、19世紀に日本を訪れたアメリカ人の手記などの内容を取り入れたプロジェクトへと膨らんで行った。この時期の歴史を考える上での新しい切り口を探すことが、一つの大きな目的である。

特に、19世紀の画家が描いた事件の様子だけでなく、21世紀の日米の学生がそれぞれの視点から書いた考察にも注目していただきたい。 現在は東京大学、ブラウン大学、そしてニューヨークの高校の学生が、授業の一環として主に英語のエッセイを提供している。 共通の史料を見ていても、着眼点の違いによってペリーの遠征が持つ意味も変わって来ることが分かる。 

この電子展示は、異なる解釈を比較し、「史実とは何か」という大きな問いについて考えて行くための場である。 2011年に更新されたサイトの最新バージョンでは、インターネットを媒介とした新しい教育や研究のあり方を活用することを狙いとしている。

このサイトは主に英語で書かれているが、現時点では以下の内容が日本語に訳されている:

英語の内容は、左のリストから見ることができる。

Reviewed by teachinghistory.org